骨粗しょう症
気づいていますか?骨粗しょう症
気づいていますか?
骨粗しょう症
◻︎背中や腰が丸くなってきた
◻︎身長が縮んできた
◻︎背中や腰が痛い
◻︎ちょっとしたことで骨折した
◻︎高いところに手が届かなくなった
◻︎転びやすい
◻︎家族に骨粗しょう症の人がいる
◻︎閉経を迎えた
◻︎運動不足である
骨粗しょう症は自覚症状が出にくいため、気づかないうちに病気が進行しています。チェックに1つでも当てはまる方は定期的な検査をおすすめしています。

骨粗しょう症とは

体を支える骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。 日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。骨折すると手術が必要になったり、寝たきりになったりする可能性があり、その結果一人で元気に暮らしていた方が身の回りのことが不自由になったり、一人では暮らせなくなったりすることもあります。骨粗しょう症にならないように予防することがなによりも大切です。骨密度を測定することにより骨の状態を評価し、もし骨粗しょう症になっていれば早期に治療を開始することが望まれます。

検査・診断

まずは、患者さんの症状などをお聞きして、身体の所見を診察してから各種検査を行います。

骨密度測定(DEXA法)

DEXA法とは、腰椎と大腿骨(足の付け根)で、正確に骨密度を測定するための検査方法です。手首やかかとなどの骨で測る骨密度は簡易的な検査ですので、正確な骨粗しょう症の診断のために、DEXA法での骨密度測定が推奨されています。
骨密度測定(DEXA法)

レントゲン検査

骨粗しょう症による骨折や骨の変形の有無を確認するために、レントゲン検査を行います。

血液検査

採血により、骨代謝を調べることができます。骨代謝マーカーで、治療薬の選択や治療効果、骨折のリスクの高さを判定するのに有効です。

治療・予防

骨粗しょう症の治療は、薬物療法を中心として行いますが、骨粗しょう症になってしまう前に、ウォーキングやストレッチなどの運動療法と食事療法を合わせて行い、普段から骨を強くしていく予防が大切になります。
近年、骨粗しょう症の治療薬も、進行度に合わせて選択できるようさまざまなものが増えてきました。主に、「骨吸収を抑える薬」「骨形成を促進する薬」「カルシウム製剤」などを用いて治療を行います。骨粗しょう症の治療は、長期になる場合がほとんどですが、途中で中断せず進めていくことが大事ですので、お薬が飲みにくいなどがありましたら、ご相談ください。

骨を強くするための栄養素

・カルシウム
・ビタミンD
・ビタミンK
・たんぱく質
インスタント食品やスナック菓子、アルコールやカフェインの摂りすぎには注意しましょう。

骨粗しょう症による骨折

骨粗しょう症による椎体骨折(背骨)と大腿骨骨折(足の付け根)は、寝たきりになり要介護状態になるリスクが最も高い骨折です。骨粗しょう症による骨折や骨の変形は、内臓を圧迫し呼吸器や消化器の機能を低下させてしまい、予後が非常に悪い骨折と言われています。大腿骨骨折の原因のほとんどが、転倒によるものなので、転倒防止の運動やリハビリテーションも非常に重要です。骨折してしまう前に、早期に治療を始め、予防に力を入れることで皆さんの健康寿命を延ばすお手伝いができればと思います。
骨折しやすい部位
・背中
・腕の付け根
・足の付け根
・手首